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WEBコンサルタント

IKEA効果

ハーバード・ビジネススクール助教授のマイケル・ノートン氏は、
「手間をかけることで愛着が強まること」実験により証明しました。

ノートン氏が行った実験では、

被験者に折り紙を折らせ、他の被験者の作品と並べて入札させたところ、

被験者たちは、必ずと言っていいほど自分の作品に高い値段をつけました。

それがたとえ、出来栄えが悪かったとしてもです。

マイケル・ノートン氏は、これをIKEA効果(IKEA Effect)と名づけました。

IKEAとは、日本でも店舗を続々と増やし急成長を続けているスウェーデンの組み立て式家具メーカーのIKEAのことです。

自分でつくった書棚や椅子などは出来栄えの良し悪しはともかく、過大評価する傾向にあるそうです。



IKEA効果とは、「人は自身で時間をかけて製作したものに対して愛着が強まり、過大評価する傾向がある。」



我々クリエイティブホープは、ウェブサイトを作ることを生業としています。

我々は、自分たちで作ったウェブサイトを過大評価していないでしょうか?

IKEA効果は、生まれていないのでしょうか?

夜遅くまで提案書を作ったサイト。頑張ってデザインしたサイト。納期に間に合わせるため必死になったサイト。

どれも愛着があるサイトばかりです。愛着がないと言えば、それは嘘になるでしょう。

しかし、我々はそれを過大評価をすることはありません。


なぜなら、

1)KPIを定め、定性的な目標ではなく、定量的な目標に基づいたリニューアルを行う。

2)「レビュー」を行い、他者の目で客観視する。

からです。


1)KPIを定めることは、リニューアルを行う上で、もっとも重要です。

リニューアルの目的は、デザインや設計を変えることではなく、成果を高めることにあるからです。

デザインやサイト設計が変わっただけで満足するリニューアルでは意味がないことを我々は提案する段階でお客様にお伝えしています


2)クリエイティブホープが行う「レビュー」とは、担当したメンバー以外が、制作したサイトについて、批評・意見などフィードバックすることです。

制作に関わっていないメンバーの意見を取り入れることで、今まで固執していた概念を取り払ったアイデアが出ることもありますし、

担当者がリンク切れや誤表記を見つけることで、品質を担保する効果もあります。

自分が時間を掛けてやったことを、他人にけなされるのは気持ちのいいものではありません。

しかし、我々には、「努力したかどうかではなくて、クライアントに出すに値するかどうか」を問う企業文化があります。

愛着を持ってサイトを制作することは重要ですが、これからのサイトは成果を伴うかどうかが試される。

そういう時代になっていることを忘れてはいけません。
2009年8月 5日 15:00 | トラックバック(0)

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