Webコンサルタントの大前創希が緩やかに進行するブログβ版

Googleでは教えてくれない・・・

Googleでは教えてくれないことって有りますよね。

・だれがこの件について詳しいの?

・一番近くで一番安いお店ってどこ?

・どこに行ったらこの知識が得られるの?

こういった、ニーズを具体的なキーワードで言い表しにくい要件に関しては、Googleが苦手としている領域です。「キーワードを3・4件入れたら絞りきれる」という人も居るでしょう。おめでとうございます!アナタは検索の達人です。検索して欲しい情報に到達しきる事ができるという方は、検索エンジンさえあれば生きていけますし、この記事の対象者ではありません(笑)

横道に逸れますが、私も欲しい情報を検索しきる事が大抵できます。知らないキーワードでも、知っている単語から想定されるキーワード群により特定の「最も目的を達しやすい単語」にまず行き着き、そこから再度検索をしなおすというプロセスで、大抵の事は調べる事が出来ます。但し、ペンタゴンの発射台の暗号など不可能な領域も勿論ありますが。※エシュロンに監視されちゃう・・・

Googleは確実に世界を変えました。1990年代に起こった検索エンジンによるインターネットの革命は、ディレクトリ型検索エンジンという「知っている人やサービス提供者がもたらす情報をデータベース化した検索システム」から、「コンピュータが勝手に集めてきて最適なページを紹介するデータベース検索システム」へと変貌し、知人に紹介してもらわなくても最適な答えに近いニーズを満たすWebサイトを知る事が出来るようになりました。

ただしこの問題解決の軸は "能動的かつ近しい単語を知り得ている状況に限る" という事が大前提になります。

先にも述べましたが、必ずしもニーズを特定する単語を知らなくても、目的のページに行き着く可能性はあります。何度も検索してみて感度を高めていく事により、何度目かの結果には満足するかも知れません。しかしデータや情報が溢れかえるこのご時世に、なおかつインターネットの広大かつ無秩序な世界の中で、土地勘もなく特定キーワードも分からないところから欲しい情報に行き着くのは、一般消費者にとっては至難の業なのです。


前置きが長くなりました。

この件において重要な事は、Google等の検索エンジンが問題解決ツールの最有力だった時代から変わりつつある、という話です。では次の軸は何か?という事ではなく、情報取得の概念が少しずつ進化していっている、というのが重要な観点だと考えています。

元々「人力サーチ」のサービスに対してニーズは存在しました。古くは「はてな」「OKWave」「Yahoo知恵袋」など、個人間の知恵の提供や「オールアバウト」のように、専門家を束ねて潜在的・顕在的な情報ニーズに対する発信をするメディアなど、知識や知恵を売り物にしたシステムやメディアは存在しました。こういった回答が存在する可能性のある場所を知る事や、特定の知識に関しては「誰が知っている可能性があるか」という事を、自分の情報網として整理しておける事ができるようになった事が、今の時代が "情報取得の概念が進化した" と私が言いたい部分です。

Linkedin に代表されるビジネス系SNS等では、正に「自分の専門は何で、こういう事に答えられる」という事を登録しておくことで、知り合いの知り合いくらいまで辿れば相談相手が見つかるという形を示しています。ごく一般的なSNSにしても、誰かに相談することで「ああ、それだったら○○さんが良いかも」というアドバイスを貰える状況になってきました。これらのことは、本来はリアルなコネクションが強固であれば、元々コミュニケーションとして出来ていた事なのでしょうが、リアルな世界の中では「誰が何に詳しい」という情報はいわばオープン情報ではなく、かつ情報量も限られていました。

これからの時代は、個々の専門家がソーシャルの中で「○○さんからの紹介で!」といったケースは増えていくでしょう。いや、もう既にその流れは十分感じている状況です。

Googleでは最適な答えを出してくれない悩みほど、根が深く課題解決に困窮している事が多いと感じる昨今、そういう言葉にならないニーズに出会える可能性をSNSに感じたので纏めてみました。


皆さんは、どう感じていますか?

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