Webコンサルタントの大前創希が緩やかに進行するブログβ版

腕時計型の。

世の中には、腕時計型のアイテムがいくつかある。

・腕時計型ビデオカメラ(参照
・腕時計型コンピュータ(参照
・腕時計型GPS(参照※複数あり)
・腕時計型USBメモリ(参照


しかし、度々出ては消えて行っている "腕時計型" の代表戦士といえば、
腕時計型携帯電話 という事でほぼ間違いない。


そしてまた、世に生み出された腕時計型携帯電話が発表された。

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Samsung、腕時計型のフルタッチ携帯電話を発表
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0907/28/news027.html
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このタイプの "腕時計型" には、必ずといって良いほど付いてくる問題がある。

どうやって通話するか、である。


本機に関しては、写真を見る限りはBluetooth接続のヘッドセットがセット? に
なっているようなので、昔に比べたら格段に進化したと言えるのでは無かろうか?

しかし。。。

昔。 昔。。。昔の話をすると。。。。

そう、昔にも同じようなコンセプトのモデルがあったのだ。
しかも日本で、しかもしかも重要なイベントのコミュニケーションツールとして
一大ニュースにもなり!! しかしながら実売にには至らなかった
幻のプロジェクトがあるのである。

それがコチラ↓ 長野オリンピックの公式腕時計型PHSプロジェクトだ。

当時の写真1
当時の写真2
当時の写真3
当時の写真4

当時は長野オリンピック公式というだけあって、大多数のイベント関係者が
持っていたという話だが、回線がパンクしてしまい、結局は自前の携帯を
使っていると言う目撃情報を、当時複数の人から聞いた。

また、当時のバッテリー性能から待機時間が短く・・・と言うことも
チラホラ聞かれていた記憶がある。

画期的なチャレンジ = 日本の技術力の高さをアピール という腹づもりだったと
思われるが、結果として実売に至るまでに多くの課題がある事を
露呈したのではないか。

結果、Wikipediaの長野オリンピック 項目にも記載が無いほどに、忘れられた
プロジェクトになってしまった・・・・

で、腕時計型PHSの進化形が コチラ
腕時計型から、腕脱着型PHSになっているのだ。

腕時計型PHSは、腕にリストバンドで回してウェアする、初期型から
腕にハメる形になっているのである。腕から取ると普通の電話風になる。
これってなにげに・・・

「腕にリストバンドでとめる事が不便の一因でした」 という根本的な
敗因を認めているのでは無かろうか・・・と。


歴史は語る。
敗因は腕時計型にあり、と。


その後数年間、このタイプの携帯は絶滅危惧種として、生み出されて来なかった。
いろいろな要因があると思うが、繰り返しになるが、腕に巻き付ける必要性が
無かったことが、最大の敗因だと私は思う。

あと、センス悪いしかっこ悪いし、ぶっとくてワイシャツの袖がに入らないし・・・みたいな
部分もあったんじゃないかと、真剣に思ったりもする。時計はファッションという
人は少なくないはずだ。


最後になったが、サムスンの次世代腕時計型携帯電話の武運を祈って
今回のテーマを締めくくりたい。


腕時計型だけに、腕試し。。。みたいな。

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