e-doctor plus 手術動画SNS。
こういう事にこそITを最大利用したインフラが必要だと思う事例を紹介。
医療関係者の転職支援を手がける(株)リンクスタッフが手がける e-doctor plus というSNSは、手術動画SNSという、かなり変わったソーシャルネットワークサービスだ。
e-doctor plus(イードクタープラス)
http://www.e-drplus.jp/
公認ドクターによる最先端の手術や治療法決定プロセスなど、医師発の様々な情報が集まるコミュニティとなっている。最大の売りは「専門書などからは学べない実践レベルの技術を体験」できる事だと、Webサイトの特徴を伝えている。
規約で登録は医師、医学生以外は本サービスを利用できないとあり、残念ながら私は医籍番号を持っていないので登録は出来ない。が、サイトの使い方手引きページがあるので、そこで概要を掴んでみると、以下のことができるとのこと。
◆ e-doctor plus で出来る事
・手術動画を閲覧できる
・手術動画をアップロードできる(患者の許可は必要ないのかな?)
・学会・イベントカレンダーの共有ができる
・同業友人との予定共有などのスケジュール機能がある
・ここでしか読めない書き下ろしエッセイやオリジナル漫画がある
・最新医療ニュースを配信している
・その他SNSとしての機能としても、ブログ、メッセージ機能など充実
とのこと。
また、中には著名なドクターとして、「ブラックジャックによろしく」に登場する心臓外科医のモデルになった南淵明宏医師の執刀動画もあるという報道もあった。
→ http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/JIREI/20091013/338778/
2008年9月18日にローンチしたサービスで、今現在 2600名に達したとのこと。
人数は一見すると他のSNSと比較すると極端に少ない数値に見えるが、専門家が集まるという観点から言えば、一定の評価に至っているのではと考えられる数値だ。
しかもリンクスタッフとしては、このコンテンツにおいてマネタイズする事が目的なのではなく、医師・医学生に対して就職先の相談相手として認知して貰うことが最重要課題であって、集まる場所を提供することが課題解決というスタンスなのだろうから、Yahoo!のCUのような「とりあえず立ち上げたけど、マネタイズに至らず・・」といった心配も少ないうえに、メインコンテンツがハイクオリティCGMという事で、良くできたモデルだと感じた。
キヌガサもとうとう閉鎖に追い込まれ、目的意識のないSNSは冬の時代に突入するが、こういった目的意識が明確なSNSは逆に存在するだけで価値を見いだせる点、色々な面で勝ち残れる要素を持っているのだ。
ちなみに、どこのSNSソリューションを使っているのだろうか?とおもってちょっと調べたら出てきたので、ソリューションの資料も共有しておこう。
プレゼン資料の共有ツールとして slideshare というサービスを利用してたので、全文検索にひっかかった模様。
SNSソリューション提供企業は(株)ループス・コミュニケーションズ。
話は本件とずれるが、P6のクラウド・ソーシングという概念は重要な要素。
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